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ガルタス・ワイルドホーン
称号 肉神
所属 不明
異界 不明
発言 「肉こそ漢の料理!」
ガルタスは、魔物を狩るハンターであり、魔物を料理するコックでもある。
ガルタスの豪快な魔物料理は、一見するとゲテモノではあるが、普通の食材では出せない珍味であったり、時として尋常ならざる美味であったりと、ありきたりな食に飽きた美食家たちの舌をうならせた。

そんなガルタスの好物は、ずばり「肉」だ。
家畜から魔物に至るまで、ありとあらゆる肉をコンガリと焼き、それを口いっぱいに頬張るのが彼の至福だった。
肉こそ漢の料理、豪快に焼いてこそ漢の中の漢――それがガルタスの信条なのだ。

ガルタスは、まだ誰も食べたことのない肉を求め、数多くの魔物を狩り、料理してきたが、そんな彼でもいまだに狩れずにいる大物がいた――「ドラゴン」である。
それもただのドラゴンではない。ガルタスが狙うのは、「真竜」と呼ばれる非常に高等で強大なドラゴンである。
千年単位の時を生き、高い知能と地をも揺るがす巨大な躯体を持つ真竜――その肉には真竜特有の強靭な生命力が宿っており、ひとたび食せば身体中が精気に満ち溢れ、一ケ月は何も食べなくて済むほどの強壮効果があるという。加えてその味は、地上に存在するどんな肉よりも極上の美味とされ、美食家たちから文字通り垂涎の食材として注目されている。当然、その道のプロであるガルタスのもとにも、美食家たちから真竜の肉を使った料理の注文が何度も寄せられた。

しかし、ガルタスは、どれだけ報酬を積まれようと美食家たちに真竜の肉を渡すつもりなどなかった。
――肉こそ漢の料理、豪快に焼いてこそ漢の中の漢。
ガルタスは肉を愛する漢として、真竜をステーキにして食べる気満々だった。
「漢ガルタス! 必ずや真竜を食ってやるぞォ! 突撃ィーーーーーー!」
ガルタスは、自身の生き様をかけ、果敢にも真竜に戦いを挑む。
対する真竜は、その大翼をはためかせて暴風を起こし、ガルタスを呆気なく退ける――だがしかし。
「真竜ゥ! ステーキィ! 肉肉肉ゥーーー!」
幾度となく返り討ちに遭いボロボロになろうとも、ガルタスは決して諦めなかった。
肉への執念を燃やし、不死身のごとく真竜に戦いを挑むガルタス。

――そんな彼の熱すぎる情熱が幸をなしたのか……全身全霊をかけた渾身の一撃が、真竜の尻尾に直撃!
先端の一部が地響きを立てて地に落ちる――ガルタスは真竜の肉を切り落とすことに成功したのだ!
「ウォォー! やったぞォー! 肉だァー!!」

死闘の末に真竜の肉を手に入れたガルタス。
「むゥ! 分厚い鋼の鱗の下にぎっしり詰まった瑞々しいまでの竜肉! ウォォォ!」
彼は早速肉を焼こうと意気込むが、尻尾の先端とはいえ家一軒分のサイズを誇る真竜の肉を焼くには、相応の準備と施設が必要だ。
「……はっ! ひらめいたぞ!」
ガルタスは、近々開催される世界的な味の祭典「美味フェス」のことを思い出す。世界中の食材と職人、そして調理器具が集まるような場所であれば、この巨大肉を焼く何らかの手段があると踏んだのだ。
――善は急げ、だ。
ガルタスは、その巨腕の怪力で真竜の肉を担ぎ、美味フェス会場へとひた走る!

「肉こそ漢の料理! 豪快に焼いてこそ漢の中の漢! つまるところ肉食いてェェ!!」